W杯の歓喜を支えるダイバーシティへの理解

W杯で日本全土が盛り上がっている。W杯を開催する国際サッカー連盟(FIFA)は差別撲滅を掲げているにも関わらず、ロシア国内ではW杯に関わる人種差別や性差別の言動が取りざたされたという毎日新聞の記事を読んだ。

同記事では、旧ソ連時代からロシアは多民族文化ではあったが、保守的な価値観や白人至上主義の風潮が一般的に強いとされており、社会では性的マイノリティの人権が尊重されているとは言い難いと指摘している。

実際に、開幕前にはロシアの女性議員の人種偏見とも取られかねない問題発言が物議をかもし、開幕セレモニーで同性愛擁護派のアーティストがカメラの前で中指を立てるという行動に出て、これは同性愛者に抑圧的な態度を示しているプーチン政権を批判したのではないかとも憶測されている。

華やかな国際スポーツの世界にも、根深い差別問題は見え隠れする。日本の私たちの日常では、職場では、どうなのだろう。小さな差別の種はどこにでも落ちているものであり、その種を早期に見つけ取り組むことは、会社の未来を守ることにもつながる。そして誰が最初の勇気を持つのか。

これからの日本の働き方改革におけるダイバーシティの理解と行動は欠かせないものではあるが、会社や経営陣は危機感を持ってダイバーシティへの取り組みをしているだろうか。それは、人種、文化、思想、そして性的な違いを持つ人々への理解を広げるという範囲では終わらない。パワハラやセクハラのない職場環境の土台が作れるレベルの、ダイバーシティ時代に合ったコミュニケーション構築が真に求められる。これからの時代のコミュニケーションは完全にステージをあげたものであり、まさにダイバーシティという人間愛を理解してこそ、可能となる。

W杯の歓喜を支えるのが、人種、文化、性別の壁を越えたとてつもなく大きな人間愛であるように。

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◎コラム「ダイバーシティの壁のムコウ
◎記事リンク「人種、性別に独自価値 厳しい差別の断罪」