メリー・ポリティカルコレクトネス

今日はクリスマスイブ!
近年のアメリカでは「メリークリスマス」よりも「ハッピーホリデーズ」と言うことが一般的になっている。これは、年々厳しさも浸透も進んでいる『ポリティカルコレクトネス』の影響もあり、ダイバーシティの国アメリカだからこその風潮である。

ポリティカルコレクトネスは、表現や用語に、人種、宗教、性別などの違いによる偏見や差別を連想させたりするものを使わないようにするという考え方である。1980年代に、多人種・多文化・多宗教・多思想のアメリカではじまったもので、たとえばポリスマンとは言わずポリスオフィサー、ビジネスマンはビジネスパーソンというように呼びかえるようになったのも、Man(男性)をつけて男性限定の職種のように表現しないようにすることからだ。黒人ではなくアフリカ系アメリカ人と称するのもポリティカルコレクトネスである。日本でも、保母さんは保育士、痴呆症という疾病も認知症となったのも、同様の流れからだ。

メリークリスマスがハッピーホリデーズになったのも、クリスマスはキリスト教の宗教行事であり、同時期にユダヤ教のお祝い行事「ハヌカ」、アフリカ系アメリカ人のお祝い行事「クワンザ」が重なるのに、この季節を「メリークリスマス」でくくるべきではないというのが、ポリティカルコレクトネス的な年末の新スタンダードなのだ。

もちろん、メリークリスマスが廃絶されたわけでも、使うのが偲ばれることもなく、クリスマスの賑わいは以前と変わらずに国中を輝かせている。
3つのお祝いを全部合体させて

Christmahanukwanzakah!クリスマハヌクワンザカ!

という、もはや呪文のようなユーモアたっぷりの言葉遊びの造語もあるが、楽しいけれど、あまり使われない。そもそも言いにくい。その代わりに、誰もが「ハッピーホリデーズ」と声を掛け合い、クリスマスカードの代わりに「Seasons Greetings(季節のお祝い)」のカードを送りあえば、お互いの思いやりになるという考えだ。

アメリカでも、時に「やりすぎポリティカルコレクトネス」や単なる揚げ足取り合戦になることもあるが、真髄にあるのは「思いやりと配慮」である。

職場でもプライベートでも、ダイバーシティの時代に突入した今、私たちのポリティカルコレクトネスの意識はどうだろう?今年のニュースを賑わせたハラスメント問題は、まさに「思いやりと配慮」の欠落から起こる。

意識的にも無意識的にも、毎日の言動は「思いやりと配慮」で満たしていきたいものである。
それでは皆様、Merry Christmas and Happy Holidays!

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