USでコンマリが大ブーム 会社のデスクにときめきますか?

アメリカで「Konmari」が英語で通じるほど、ときめきのお片付けの近藤麻理恵さんが大ブームです。アメリカでも家を片づけられない人は驚くほど多く、長年の課題でもあります。家自体が大きいですから、そこにモノを貯めこむと、当然すごいことになります。日本よりも何年も前に個人向けの貸倉庫ビジネスが一般的となり、家に置ききれないモノは手軽に借りられる貸倉庫にしまっておけば、ちょっとした罪悪感から逃れられるという流れが、さらに貸倉庫ビジネスを拡大させてきました。そこに可愛らしい日本人女性が救世主にように現れ、今は不用品寄付の量が増大して話題になっているそうです。

日本ではゴミ屋敷という不名誉な呼ばれかたをされてしまう「過度に片付かない家」「モノが多すぎて生活に支障が出ている家」の住人は、アメリカでは「ホーダー症候群」と呼ばれ、精神的な問題、生活習慣問題として真剣に取り組まれています。

例えば、ホーダー症候群の治療でも、もちろんKonmariスタイルでも、改善の鍵であり、最終ゴールとなるのは、

【自ら幸せを感じるようになる】

【心から笑えるようになる】

という、極めて個人的な感情のヒーリングなのです。

日本では古くから5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)と呼ばれる整理整頓の考え方は工場などでは当たり前でした。この数年、オフィスでも職場環境改善プロジェクトに本格的に取り組む企業が増え、その一環としての会社をあげての整理整頓が行われるようになってきました。しかし、残念ながら、職場の片づけ、整理整頓では、「ときめく(英語ではSpark joyと紹介されています)」の感覚を主軸にした片づけ法は実践できません。会社の書類や道具を手に取り、じんわりと「ときめき感」を確かめるという個人の感覚頼りの方法では、現実的なプロジェクトとして会社に導入することはできないのです。

いわゆる病的なホーダー症候群まで至らないとしても、職場のデスク、デスク周りを見ると、社員の心身の状態や、社内の人間関係や働き方の習慣まで見えてきます。


↑デジタルホーダーという言葉もあるほど!

「会社は片づけられないけれど、家は片づけられますよ」とおっしゃる方も多いのですが、片づけが上手にできる人かどうかは大きな問題ではありません。会社の場合、整理整頓は業務効率に関わる重要な仕事の一部なのです。

だからこそ、社員ひとりひとりが「毎日どんな気持ちで会社に来ていますか?仕事が好きですか?ときめけますか?」、ここが職場の片づけ改革のポイントなのです。

職場での整理整頓には、モノへのときめき、ではなく社員幸福度の向上が影響を与えます。

当コラムでも「Sは7Sへ進化する!職場環境整備の新常識」でも、これからの日本企業には、おなじみの5Sに加えて、「幸せ」と「スマイル」という新しい2つのSが加わって、7Sで完成すると提唱させていただいてきました。新しい2Sは、社員幸福度の向上に取り組まなければ得られないものなのです。

人間の「ときめき」はストレートに幸福感につながっています。世界のトップ企業では何年も前から社員幸福度と企業の成功の関係性に着目し、幸福感の低い社員のパフォーマンスを上げることを重要な経営戦略としてさまざまな施策を行っています。

社員のデスクやデスク周りの状態、社内の整理整頓具合と社員幸福度のときめき具合を把握してみることから始めてみてはいかがでしょうか?

社員幸福度向上のプロを育てるワークスタイリスト養成講座 第4期生募集中!