ベンジャミン・フランクリンは整理整頓の父だった

アメリカ建国の父として、政治家、物理学者、著述家としても知られるベンジャミン・フランクリン。多くの名言・格言を残している中に、整理整頓に関するものもある:

 For every minute spent in organizing, an hour is earned.
 整理整頓にかける1分ごとが、1時間(の余裕)を生む

1700年代を生き、マルチな分野で才能を発揮した偉人も、早くから整理整頓の重要性を説いていたのである。ベンジャミン・フランクリンはほかにも「Lose no time! どんな時間も無駄にするな」「Never leave that till tomorrow which you can do today.今日できることを明日に持ち越してはならない」「One today is worth two tomorrow.今日という一日は、明日二日分の価値がある」と、残している。成功者のほとんどが、時間という「見えない価値」を重要視しており、さらに整理整頓の恩恵はその貴重なる「時間の使い方、使われ方」に大きく関わると説いている。


ベンジャミン・フランクリンはアメリカの最高額紙幣の顔

アメリカ人は平均して毎日16分を「何かを探す時間」に費やしているという。人生80年で計算してもほぼ1年間に相当する。米国の整理整頓オーガナイザー協会の調査によると、成人の4分の一が、請求書や支払用紙を無くして延滞料金を払ったことがあるという。ウォールストリートのエグゼクティブでも、デスクに積み上げた書類から必要な資料を探す行動に使う時間は1年間で平均6週間という調査結果が出て、職場の片づけは重要案件になっているのである。

日本の調査データでは、ビジネスマンが「探し物に費やす時間」は年間150時間。労働時間を8時間とすると、こちらも1年のうち約19日間、貴重な時間と労力を探し物に使い続けていることになる。

整理整頓で豊かに生きる技を得る

整理整頓とは物理的な片付けにとどまらず、そのプロセスの体験の中から、特殊技術を自ずと身に着けていくことにつながる。その技術とは;

1.仕分ける技術(認識力、現状把握力)
2.選ぶ技術(判断力、決定力)
3.しまう技術(空間認識力、計画力)
4.タイムマネージメント技術(時間調整力)

これらは、ビジネスを成功と成長に導き、さらには自身の人生も豊かにするかけがえのない「能力」となる。感情に惑わされず的確に即座に現状を把握する(認識力、現状把握力)、現状と人に最適な対応策を選択し決定する(判断力、決定力)、実現可能な状態にしてプレゼンし実行に移す(空間認識力、計画力)、しかも最短時間で(時間調整力)。ベンジャミン・フランクリンの言葉は「整理整頓にかける1分」は、その60倍の価値を生む知恵と技術の習得につながる宝の1分という事なのかもしれない。

職場環境の整理整頓は、仕事における業務の効率と業績を上げるにはどうしたらよいのかを考え付く知恵者を育てる優れた経営戦略となり得るのである。

 “職場環境の整理整頓は、最強最幸の経営戦略である”
                   ―カルチャリアの格言

 

 

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