5Sは7Sへ進化する!職場環境整備の新常識

働き方改革が目指す所は、労働生産性と社員幸福度の向上である。そこでよく槍玉に挙がるのが、国際比較で見た日本企業の生産性と幸福度の低さだ。

競争力強化への様々な創意工夫が行われてきた日本の製造業で生まれた「5S」は、すでに多くの人に知られている。5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、躾を指し、職場の環境整備における要素をまとめたキーワードとして、近年一般企業にも広く使用されている。名だたる経営者もその重要性を説き、例えば日本電算の永守社長は、この5Sに「作法」を加えて6Sにアレンジし、それが確実にできることが優秀な社員と位置づけている。

さらに、今後の日本に必要なのは7つめの新たな「S」ではないだろうか。しあわせ、社員幸福度のSである。職場環境において最も重要でありながら、最も軽視されてきたものだ。5Sそのものも「職場の美化」の作業として捉えられがちだが、その本質は働くものの考え方や意識を変え、業務の質を改善することだ。職場の美化とは、自分だけではなく職場全体という大きな環境のために実施するものであり、そのことで他利の精神が育まれ、引いては同僚や顧客を利する行動に繋がる、という想いも込められている。さらにはその最終的なゴールには、社員の幸福度がある。

 7つめのS「しあわせ」が会社の未来を作る

そうした意識が根付くまでは、組織的にかつ継続的に社員が実践できるシステムを経営者が率先して作る必要があろう。

  • 全社的な体制を組み、推進のための足並みを揃える
  • 環境整備リーダーを経営者が決め、権限を与える
  • 実施頻度や期限、達成するべき基準、実施方法などのルールを定める
  • 社員幸福度向上の目的としての環境整備という理解の浸透

などが挙げられる。


すっきりデスクも、7Sなら可能!

多くの経営者が、外部のプロを導入した職場環境整備の改革をはじめている。「掃除片付けは自分たちでできるはず」という古い概念も捨てる時期がきているのだ。職場の環境整備は、単なる掃除や片づけではなく、会社の未来を作る行動指針であり、経営戦略となる。

すでに日本では有名になった5Sに、しあわせ、さらにはスマイル(笑顔)の大切さを加えた7つめのSを掲げることでできる職場環境作りこそ、生産性向上に資するのかもしれない。

 

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