ワークエリアはひとつの街。オフィスチェアひとつにも環境整備の知恵
ワークエリアは「TOWN(タウン)」と呼んでいます。壁を作らず、お互いを見渡せるようにしました。たくさんの個性が豊かに暮らす街ですね。ディスカッション用のテーブルはコミュニケーションをスムーズにする目的で円卓にしたかったのですが、オフィス用では耐荷重の点で作れなかったのであえて正方形です。オフィスチェアも、前はいわゆる一般的な事務用椅子でしたが、ひとりひとりが「エグゼクティブ感」と「大事な人材」だと感じる状態で仕事をして欲しいと思い、背もたれの高いサポートのしっかりある椅子を選びました。こうした感覚的な環境改善に合わせて、IT化も進めました。クラウドにサーバーをすべて持って行ったり、社内wifi環境も整え、全員ノートパソコンにして、外でもどこにいても資料にアクセスし、仕事ができるようにしました。
環境整備で業務のスピード感も効率もアップし、そこからさらに、いい意味でいろいろな課題も浮き彫りになりました。皆の思うところは「会社を良くしていきたい」「自分の能力を発揮して貢献したい」というプラスの考えだということはクリアになっていますから、次のレベルへの再構築が求められます。これまでの社長一人がすべてを決めて、執り行うという状態から、現場で活躍している社員が自ら考えて、会社作りに参加していく、そういう組織への再構築です。社員ハンドブックも毎年自分が独断で作って配布していたものを、今年からは管理職チームにも参加してもらい、社員が納得して活用できる内容に改善しています。